チック、にらみ、かんしゃく 幼児期の問題行動


入園・入学など環境が変わって、子どもの様子に変化が現れることがあります。4~5月は環境の変化に慣れず、知恵熱を出して保育園や学校を休んだ、というお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
 パパ、ママの心に余裕がないと、子どもの「心の状態」に気づくのに遅れてしまうことがあります。子どものちょっとしたサインに気づいてあげられるかどうか。子育てに、仕事に、奮闘しているDUAL世代のパパ、ママ達にとっても気になる点ではないでしょうか。


■幼児期によくある「にらむ」「チック」「かんしゃく」

 幼児期によくある子ども達の問題行動に、にらむ、チック、かんしゃくの3つがあります。
 
 ここで深くまでお話しすることはできませんが、いくつかの問題行動はそのままにしないほうがいい場合があります。一過性の場合もありますし、親の対応が変わればすぐに変わるということもあります。実際に今、悩んでいるパパ、ママもいらっしゃると思いますので、あらかじめ知っておいていただくことで慌てずに、お子さんに向き合ってあげられるといいな、という思いを込めてお伝えします。



■にらまれたら、じっくり話を聞く姿勢を見せる

にらむ


 「にらめっこしましょ。あっぷっぷ」というお歌があるぐらい、「にらむ」というのは、本来は特別な顔なんですね。自分の感情をぶつけられる環境であれば、子どもはそうそう、にらむことはありません。成長とともに、パパやママの表情も読めるようになっていきますから、「泣いたって仕方ない」「でも、ぼく(私)のエネルギーだって収まらない!」と思っている場合に、にらむことがあります。

 たまたま覚えて、時にそういう顔をしてしまうことがある分には問題ありませんが、ふてくされるのが常になっていると、しつけも少し厄介になっていきます。にらむことですべてを解決しようとしている姿が見えたら、少し丁寧に関わってみてください。

 親に気持ちが分かってもらえていると、にらむほど嫌なことがあっても気持ちを抑えることができるようになります。聞いてあげることもないし、想像してあげることもない、ということが繰り返されると、子どもも嫌になってしまいますね。これは、大人どうしの関わりでも同じではないでしょうか。


【OKワード/NGワード】

○「そんな顔しないで言ってごらん?」

×「そんな顔しないの!」

 にらんでいる顔を見たときに即座に否定せず、根気よく、「どうしたの?」「言ってごらん?」と気持ちを聞いてあげてください。



【なぜ起こっているのか?】

やりたいことがあっても認めてもらえない。矛盾があっても反論させないように、大人が抑圧している可能性があります。

【青年期の問題につながることは?】

言葉にできない感情を「にらむ」ことで表現している可能性があります。「どうせ聞いてくれない」と心を閉じてしまったり、弱い者にエネルギーをぶつけたりするステップを踏まないように、眠る前の短い時間でもよいので、子どもの気持ちを聞いてあげる時間をつくりましょう。



■一過性の場合も多い「チック」  そっと見守って

チック


 目をパチパチさせたり、細かく肩を上げたりして表していることがあります。一過性の場合もよくありますから、まずは大げさに反応をしないでほしいです。思い通りにいかないときにどういう行動をするのか、気になる場合にはよく見てあげてください。長く続く場合には、お医者様に相談しましょう。

 私の元へ相談に来てくださったママの不安が取り除かれたとき、翌日からお子さんのチックがなくなったということもありました。パパやママの気持ちともつながっている場合があるかもしれませんね。


【OKワード/NGワード】

○何も言わずにそっと見守る

×「目をパチパチしないの!」

 チックの場合、本人は無意識にやっていますので、「しないの!」などと言葉にすることでその動作を“強化”することがあります。「あ、やっているな」と思っても、何も言わずに見守り、「公園へ行こうか!」などと、他のことへ意識をそらしましょう。頻度を下げることで少なくなっていく場合があります。


【なぜ起こっているのか?】

一過性の場合もありますが長期にわたる場合には、子どもよりも親の心が不安定で感情のコントロールができていない可能性があります。また、愛情不足や、無意識に無理をさせている場合も。

【青年期の問題につながることは?】

友達にまねをされることで、「外に出たくない」と言うようになる場合もあります。将来的に対人関係に支障が出る可能性も(脳の障害のケースもあります)。


■叫んだり、騒いだりする時間を短くする工夫を

かんしゃく


 かんしゃくにはいろんな種類がありますが、かんしゃくで発散するという方法しか知らないと孤立化してしまったり、本人もしんどいものです。まずは、大きな声を出したり、騒いだりしている時間をできる限り短くできるよう、場所を変えるなどあの手この手で気分を変えてみましょう。少し長い目で見守ってあげてください。あまり長く続く場合には、お医者様に相談してみてください。

 かんしゃくといえば、思い出すことがあります。私が幼稚園教諭になった出勤初日のこと。入園式に来る子ども達を門で出迎え、緊張しながらも笑顔で一人ひとりに声をかけていました。すると、戸惑うお友達がいたので「こっちに来る?」と聞いて手を出すと、「ガブッ!」と噛まれてしまいました(笑)。「この人はママと僕を引き離すのかもしれない!」と、きっと、そのお子さんは思ったのでしょうね。かんしゃくを起こしやすいお子さんの場合、突発的な出来事に弱い一面もあります。


【OKワード/NGワード】

○「ちゃんと言葉で言ってごらん?」

×「ギャーギャー言わない!」


【なぜ起こっているのか?】

子どもが感情的になった際に、親が向き合っていない可能性があります。また、パパやママがヒステリックに怒りがちで、子どもがその感情のコントロールを覚えてしている場合もあります。


【青年期の問題につながることは?】

コミュニケーション不全による孤立化、キレる、弱い者にエネルギーをぶつけるなどのステップを踏む可能性があります。にらむ、かんしゃくを起こしやすい子どもは、周りのお友達が避けやすくなる場合も。


 青年期の問題行動につながる…というのは、あくまで放置した場合を指します。また、必ずしもそうなるわけではありません。何度もお伝えしていますが、一過性の場合もよくあります。

 少しでも、あらかじめ知っておくことで予防することができ、パパやママがスムーズに対応できる手助けができればと思い、前回に引き続き、発達予防学をお伝えしました。

 子どもは、子育てを通して成長しようとする親の姿をくみ取ったかのように成長します。大人も、子どもについて学びながら考えること、改めて知ることが大切なんですね。

2015.6.26  日経DUAL から転載

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