心配しなくてもいい 子どもの「チック症」

ひんぱんにまばたきしたり、しきりに首をクッとふったり。こんな様子が子どもに見られると、おかしなクセ出てきたとつい注意したくなるかもしれません。でも、それはクセではなく、「チック症」という病気の可能性が大。
病気だと言われると心配になります。それはどんな病気なのか、対応を含めて専門の先生に聞きました。


テレビを見たりゲームをすると何度もパチパチとまばたきをするので心配になり声をかけると、目が痛いわけでもなく、本人はまったくまばたきに気づいてなかった-----そんなことから、お母さんは「異変」に気づくことが多いようです。やろうとしているわけではないのに、突然、身体の一部がピクッと動いて、何度も繰り返す。これがチック症です。 
「異変」と言いましたが、じつはチック症はとてもありふれた病気。チックに詳しい東京医科大学小児科教授の星加明徳先生によれば、「子どもの1割がチックを経験するといわれ、多いのは5歳~10歳前後にかけて。特に男子に多い傾向が見られます」とのこと。


大半は一過性で1年以内に消える   


チック症の出方はじつに多彩です。まばたきや首をふるなどが最も典型的な例ですが、ほかにも、口のまわりをなめる、顔をしかめる、肩をすくめる、手がビクッと動くなどの形で現れることもあります。これらはどれも身体の一部が動くので、とくに「運動チック」と言います。  

一方、音が出てしまうチックもあります。「ン、ン」と軽い咳払いをしたり、「クン」と鼻をすすったり。こちらは「音声チック」と言い、タイプによっては「バカ、バカ」などと具体的な言葉で繰り返し悪態を口走ってしまい、意識的にやっているのではないかと誤解を受けることも。  

大半は一過性で、9割以上が1年以内に消えてしまいますが、まれに異なるチックが次々と現れたり、1年以上続いて慢性化することもあります。いくつもチックが現れるときは、顔から始まり、首、肩、手、体、足の順に下方に向かうのもチック症の特性です。石原都知事がひんぱんに顔をしかめたり、ビートたけしさんが肩をカクッとさせるのは、慢性化したチックの例ですね。  

さらに、複数の運動性チックに音声チックが加わって1年以上にわたって続くタイプもあり、これは「トゥレット症候群」と呼ばれてチック症の中でも重いものですが、発症率は、500~1000人に1人と、多くはありません。  

このようなチックはなぜ起こるのでしょうか。星加先生は原因について次のように説明します。  

「かつては心の病、心因的なものといわれましたが、現在は、生まれつきの脳の動きの偏りが原因であることが証明されています。子どもの脳は発達段階にあるために一時的にバランスを崩して、神経伝達に不具合が生じているのです。  

ですから、成長とともに脳機能のバランスが保たれるようになれば、とくに治療をしなくても、たいていは消えていき、トゥレット症候群の場合でも、15歳くらいまでには消えるか軽くなって、せいぜいまばたきやせき払いが残る程度になります」  

そうは言っても、ひんぱんな動きがあれば親としては心配になりますが、はたで見るほど本人は気にしていないし、動き疲れてグッタリするということもありません。後遺症などもまったくないので、自然に症状が消えていくのを待てばよく、病院に行っても治療はなされないのが一般的です。ただ、生活に支障があるとか、大事な試験や式典に間は抑えたいというような場合は、薬を使って抑えることもできるので、小児科を受診し相談するといいでしょう。 
「薬を飲めば3日くらいで効果が表れます」(星加先生)


特別視することなく、見守るのがベスト   


心因的な原因をされていた時代は、親の過干渉や不安に問題があるかのように言われて、苦しむお母さんがたくさんいました。しかし、チック症は育て方のせいで起きるものではありません。子どもの性格や精神力も関係ありません。もちろん学力に影響するようなこともありません。
大切なのは、周囲が正しく理解して特別視しないことです。目立つ動きがあると、つい「やめなさい!」とか「ほら、また!」と注意してしまいがちです。すると、「そこに意識が集中してむしろ増やしてしまうことが多い」と星加先生は指摘します。

チックが原因で学校でいじめられたり、つらい思いをするのではないかとの心配もあるでしょうが、先生の経験ではまずないとのことです。

「こどもは適応性があるので、周囲の子どもは、そういうものだとすぐに慣れてしまうようです」またチックは、ピアノの発表会のようにストレスがかかる場面で強く出ることもありますが、逆にゲームをしたりディズニーランドに行くなど楽しい興奮でも出ることがあって、感情の変化が引き金になると考えられています。
そのため、軽い緊張状態が続く学校では、感情の波が少ないせいか、家で見るほどひんぱんではなく、気づかれないことも多いようです。

心配なら、先生に「チックがありますが、他の子と同じように接してください」とお願いしておくといいでしょう。

やめなさいと言われてもやめられないのがチックです。ここを忘れることなく、「温かく無視する」のがベスト対応といえるでしょう。 

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